六華 銀花 SAKURA舞う 3

旅行記、時々不思議なお話

エジプト   イシス神殿

6時に起きて、オプショナルツアー1万円のイシス神殿に行ってきました

クルーズ船からボートで行きます

イシスはナイル川を生み出す女神とされていたため

この神殿がたつフィエラ島のあったアスワンをナイル川の水源としたそうです

しかしナイル川はアフリカのビクトリア湖から流れているんですよ

アスワンダム建設でフィエラ島が水没するため

神殿はアギルキア島に移されています

イシスはギリシア語で、エジプトではアセトと呼ばれていました

オシリスの妹で妻でもあり、セトに殺された夫の遺体を集めて

冥界の神として復活させました

その後処女でホルスを産んだとされています

そのことでキリスト教が広まるとマリア信仰と重なり

各地のイシス神殿は聖母マリアを祀る教会として利用されたりしました

エジプトで初めてにゃんこを見ました

親子で、子猫の尻尾はえんぴつみたい

 

この神殿はプトレマイオス王朝から古代ローマ時代にかけて建てられ

550年前後にローマ皇帝によって閉鎖された古代エジプト信仰の最後の神殿・・・

アギルキア島は今ではフィエラ島と呼ばれています

このように美しい神殿が現代まで残され、ユネスコに移築され

守られているのは素晴らしいことです

女神イシスは頭に牛の角をはやし、その間に太陽円盤を掲げる姿で

描かれることが多く、強大な魔術を持って男性神を凌いだほどで

中世ヨーロッパでは魔女の元祖と目されたりしました

このような巨大な建物に壁画を彫る時は上まで砂に埋めて

その上に登り段々と砂をよけながら上から掘っていったそうです

そのため使った砂が山になって残っていたりするんですよ

キリスト教徒に使われた名残の十字架

女神に供物を捧げるファラオ

船着き場にある女神の休憩所とされる

トラヤヌス帝が建てたキオスクが見えます

猫ちゃんに見送られてクルーズ船とはお別れです

銃を持った警察官と一緒にバスで3時間

アスワンからアブシンベルに向けて出発です