六華 銀花 SAKURA舞う 3

旅行記、時々不思議なお話

エジプト  アブシンベルで音と光のショー

各観光の入り口ではいつもⅩ線と、スタッフにバッグの中をみせる

厳重な監視にあいます

アブシンベルの入り口は神殿の裏にあるので

正面までかなり歩かなくてはいけなくて、おまけに砂地なので歩きにくいです

道はでこぼこしているので夜の観光では気をつけてください

この日は日本人が多かったので日本語のショーでした

しかしプロジェクトマッピングが暗すぎていまいちなでき・・・・・

写真や動画にも映らないほどで話の内容もつまらなかった

ライトアップもこんな感じで・・・・・・

 

駐車場から入り口までも遠いので、朝になってまた行くのかと思うとね

おまけに私の靴は向こうで捨ててこようと思って古いスニーカーで

旅行2日目で、底のゴムがはがれましてパカパカ状態で

砂や石ころが入り込んで更に破壊されました

こんな靴を履いて日本人は可哀そうだと思ってほしい

「バクシーシ!!」とこっちが言いたい気分でしたわ

 

朝ごはんを食べて気合を入れて

アブシンベルの朝日鑑賞に出かけました

出発は早朝なので眠すぎる~~~

古代エジプトでは地中海をはさんで向こう岸には

製鉄技術を生み出し、銅剣での戦いに終止符を打った強国ヒッタイト

バビロニア、ミタンニがありました

ヒッタイトとのカデシュの戦いでは史上初めての和平条約が結ばれ

クレタ文明やミケーネ文明などとの盛んな交易も行われます

ヒッタイトが滅ぶと、鉄器と馬の強力な軍隊を携えたアッシリア

レバノン杉をエジプトに運ぶ卓越した航海貿易を展開するフェニキアが現れます

現代のアスワンからスーダンにはヌビア人の国があり

エジプトを狙ってたびたび戦いを仕掛けてきます

アブシンベル神殿はヌビアに強大な力を誇示するために国の境界に

ラムセス2世によって建てられたそうです

しかし彼が7人の妻の中で最も愛した最も美しい女性という意味の名を持つ

ネフェルタリはヌビア人だったそう

そうなるとエジプト史上初の王妃に捧げられたアブシンベルの小神殿は

違った意味を持ちそうですね

和平を結ぶための媚びとか・・・・

最も愛したというのもヌビアを牽制する戦略で

自分のお墓にネフェルタリを入れなかったのも、死んだらヌビアのお姫様の

価値がなくなったからかなぁ・・・・・

遠い月と神殿・・・・・

 

とにかくエジプトはめまぐるしく王位争いをしながらも

強い軍事力と外交と地中海貿易で国を守り

いろいろな国が滅び、新しい国が生まれていくのを長く見てきたけれど・・・・

とうとうリビアに支配され、アレキサンダー大王の侵略を受けて

ギリシャ、ローマの手に渡ったのでした

 

ダムの底に沈む運命でしたが、ユネスコの呼びかけで移築され

また静かな時を刻むことになりました