六華 銀花 SAKURA舞う 3

旅行記、時々不思議なお話

エジプト   エドフ観光ホルス神殿

港からは2人乗りの馬車でホルス神殿へ行きます

番号が書かれた紙を渡され、帰りも同じ馬車に乗ることになります

私たちが乗った馬車はジャイアン

次々と他の馬車を抜かして一番に神殿につきました

一番先に出発して待っているはずの添乗員はもちろんいなくて

迷子状態です。

ジャイアンはさっさと行ってしまったし・・・・。

やっと他の人たちを見つけてツアーに合流できました

ホルスは天空の戦いの神でハヤブサの姿をしています

女神ハトホルが奥さんです

高さ36メートル、幅79メートルの塔門にはホルスとハトホルの前で

敵を打ち据えるプトレマイオス12世が描かれています

古代から、ここにはホルスが祀られていましたが

この神殿は紀元前237年に建設が始まり

紀元前57年のプトレマイオス12世時代に完成しました

プトレマイオス12世はクレオパトラの父親です

千の神々の国といわれた古代エジプトの神話・・・・・

世界を治めていたオシリスは、彼を妬んた弟のセトに殺されます

切断された遺体はナイル川に捨てられますが、妻のイシスに拾われ復活

2人の間にホルスが生まれます

オシリスは冥界の神となったため、ホルスは叔父のセトと王位を争いますが

勝利して王位につき世界を治めます

その様子はセトの化身のカバを狩るホルスの壁画で語られています

これらの神殿では壁画の顔がつぶされていることが多いです

ペルシャオスマン王国などのイスラム世界で、迫害されたキリスト教徒らは

古代の神話が眠る打ち捨てられた神殿に隠れすんでいたそう・・・

キリスト教は1神教なので、他の神々の存在を許せない人もいて

このように遺跡の顔を削るなどの破壊をもたらしました

これも歴史の一部ですね

最高位の神官とファラオしか入れなかった至聖所には舟形の神輿があります

古代では年に1度、デンデラのハトホル神殿から神像をお迎えして

ホルスと女神ハトホルのための儀式が行われました

 この神殿にはエジプトで最も美しいホルス像があります

馬車に乗ってまた船に戻りますが、ジャイアンは手下に私達を呼びに行かせて

自分は厩舎の馬車の上で待ってましたよ

案の定すごいスピードで他の馬車を抜かしていきます

港につくと何故かジャイアンらしからぬ小声で

「・・・バクシーシ・・・バクシーシ・・・」とお金を要求

ガイドさんがすでにお金とチップを支払っているので

代わりに100円ショップで買ってきた馬車のお手入れグッズをあげました